テレビ山梨番組審議会だより

第483回 番組審議会議事要録

開催日時
平成31年3月18日(月) 午後5時
開催場所
古名屋ホテル
委員の出席

委員の総数 8名
出席委員数 7名

【出席委員氏名】
今井  久  委員長
杉森  純  副委員長
高橋 由美  委員
土屋 幸治  委員
豊前 貴子  委員
松谷 荘一  委員
向山富士雄  委員

【欠席委員氏名】
久保嶋正子  委員

【放送事業者側出席者】
金丸 康信 代表取締役社長
川村 文彦 専務取締役
原田由起彦 専務取締役
松田 俊幸 常務取締役
水石 和仁 取締役報道制作局長
鮎川 文彦 報道ディレクター
山口 充洋 編成局長
番組審議会事務局

番組審議会
審議事項
こうふ開府500年記念番組
「甲府を作った男 武田信虎」
放送日 平成31年3月2日(土)
審議、意見の概要
●今回の企画は甲府の開府500年を記念して作られたもので、非常に時宜を得たものであった。武田氏の歴史に詳しい専門家がガイドになって、史実に基づいて信虎の生涯を辿った構成は、非常に格調が高いものになっていた。地方の民放でこれだけの番組を制作したことに敬意を表したい。私自身もあまり知らなかったので教えられることが非常に多い番組だった。

●わかりやすかった。信虎に先見の明があったことや鋭い政治嗅覚、軍事力を持った人物であったことがよくわかった。

●この番組は脚色とか余白を極力捨て、信虎を丁寧に実直にレポートしていて、重厚な番組に感じた。武田氏研究会の平山さんは、講師として慣れているのでしょうけど、素人感が逆に実直さを番組全体にもたらしていたと思った。

●戦国時代なので、人間関係、主従関係、敵対関係、婚姻とか戦とか、目まぐるしく変化するので、ちゃんと見ていないと番組が十分楽しめないと思った。

●クーデター後の人生が決して寂しいものじゃなく、むしろそこから別の意味で輝いていたということを、この番組で初めて知って、そこはもう一つのテーマだろうと思った。自分の中では一番興味があって、番組のハイライトのような感じがした。
●教育的配慮、山梨県民に戦国の史実に基づいた流れを伝えるという、テレビでしかできないような大変素晴らしい番組だった。信虎という素材があれだけ生かされて、料理をうまくしたのはとても素晴らしい。信虎像というのを、番組を見て変えることができた。

●甲斐の国の統一と甲府の建設なくして信玄の飛躍はありえなかったという言葉が強く印象に残った。

●期待はずれだった。甲府の特殊性や、信虎の特殊性を強調しているような表現が多く、その根拠が曖昧と感じるところがあった。

●甲府の場所というのは盆地の中でも特殊な位置にあるとは思うが、どうして現代の発展に繋がったのかが理解できなかったところがあった。

●戦いの歴史のあたりは、勢力関係図で説明していただいたが、一生懸命見ていてもちょっと途中からついていけなくなる部分があった。

●地方番組でも旅行やグルメなどの情報番組だけでなく、イベントに絡めて、歴史学者にも協力を仰ぎながら歴史を学び直すことのできる質の高い番組を作っていただけたことは、とてもよかった。
                                 以上