テレビ山梨番組審議会だより
第526回 番組審議会議事要録
- 開催日時
- 7月21日(金) 午後5時
- 開催場所
- ベルクラシック甲府 エリザベート
- 委員の出席
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委員の総数 8名
出席委員数 8名
【出席委員氏名】
今井 久 委員長
大塚 貴司 副委員長
大島わかな 委員
織田久美子 委員
弦間 正仁 委員
斉木 邦彦 委員
藤井 秀樹 委員
堀内 洋子 委員(書面)
【放送事業者側出席者】
原田 由起彦 代表取締役社長
金丸 康信 相談役
鈴木 淳郎 常務取締役
水石 和仁 常務取締役報道制作局長
横打 恭 編成局長
番組審議会事務局
- 審議事項
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「TBSの番組について」
- 審議、意見の概要
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■JNN及びTBS全般について
●TBSは長寿番組がたくさんある印象。長寿番組は安心感、安定感はあるがマンネリ化に陥りやすく飽きられる可能性があり、新しい視聴者、若い視聴者をつかむ力はないと思う。
●TBSに限らないが、最近は1つのテーマが終わらないまま他のテーマに移ったり、1つのテーマを2週にわたって放送したり、見ていてすっきりしない気分になることが多い。視聴者を逃がさないための手法だとは思うが、もう少し番組の内容で正面から勝負して欲しい。
■ニュースについて
【Nスタ】
●知的で好感度が高いホラン千秋さんを起用しているが、話すシーンがそれほど多くない。もう少しその個性を生かせれば、ともったいなく思う。
●大変な情報量をコンパクトにわかりやすく整理してまとめている。
【news23】
●小川キャスターは聡明で、番組の顔としてしっかり務めていると感じる。ただ、相手が話している時にコメントや相槌をかぶせてしまうことが度々あったので、その点は気をつけた方がいいと思う。
●ウイグル自治区の特集は現地に密着し丁寧な取材を重ね構成されていた。その日起こったニュースだけではなく、世界の現実を包括的に報道していて好印象だ。
●番組後半はCMが小刻みに入り、気持ちが途切れてしまう。
【報道特集】
●内容が非常に充実している。タイムリーなテーマを取り上げて現場に密着していて、努力が明確に伝わる。ナレーションは感情を抑え淡々としかも的確に事実だけを述べており、現地のインタビューで表現される生々しい場面が逆にうまく強調されていた。
■情報番組について
【ラヴィット!】
●あまりにもエンタメ要素が強く、8時からこのノリをお茶の間が欲しているのかは疑問だった。情報発信と明るさは両立できるので、もう少し情報量を増やした方がいいと思う。出演者が多く、せっかく多様な目線があるのだから、様々な問題に対する出演者の意見も聞きたい。
【情報7daysニュースキャスター】
●初めて視たが、安住キャスターはやはり安定し心地良い。AI教育システムについて、「AIを使う前提で考える」という伊沢さんの言葉に私の硬い脳が少し動いた。私にとって大きな収穫で、人を導く効果を感じた良い番組だ。
■ドラマについて
【100万回 言えばよかった】
●俳優陣の魅力と演技力が、面白さに直結している。恋愛、ファンタジー、サスペンスの要素を見事に組み合わせ、絶妙なストーリーが展開され、生と死など、人生そのものについて深く考えさせられる瞬間もあった。主題歌がドラマの世界観を一層引き立て、涙を誘う効果があった。
■バラエティ・その他について
【アイ・アム・冒険少年】
●初めて見たが、冒頭での説明が早口で理解がついていかず、場面が次々と変わる展開の早さに、やはりこれは若者が見る番組なんだと思った。
【バナナサンド】
●ハモり我慢というゲーム自体に独自性があり、故意に面白くしようとしなくても一生懸命歌っているだけで面白くなってしまう良い企画だと思う。芸人だけではなく様々な出演者がいるところも良い。今後も続いてほしい。
【世界遺産】
●未知の世界に引き込まれた。人間の成す業の凄さ、生きた証をテレビの画面を通して知り、日常には無い格別な感動があった。人が生きるという事は、時代は変わろうとも変わらぬものである。テレビには伝わる力がある。人間が残し、伝えたい事を知る為にも、次回も視たいと思う。
【バナナマンのせっかくグルメ!!】
●ご当地グルメを口コミで探し、一期一会の出会いを楽しむ構成が魅力的。日村さんの豪快な食べっぷりは見ているだけで癒されるが、食レポとしては、もう少し語彙力があるとより一層美味しさが伝わってくると思う。時にはもう少し詳しく料理の特徴や味わいを伝えてほしいと感じることもある。
■メディア全般について(インターネット/動画配信等、デジタル対応含む)
●学生たちは日常の情報をSNSにアクセスすることで得る。しかし、それを「若い人たちはオールド・マスメディアからの時事ニュースに触れていない」と考えてはいけない。なぜならば、オールド・マスメディアは世の中の様々な事象の第一報を取材して、伝える機能を有している。その膨大な時事ニュースにSNSを通じて、常に彼らは触れ続けているという事だ。若者のテレビ離れは、表面的なもので実際はそうではないと思う。このような見方もこれからのメディアには必要ではないか。
以上