テレビ山梨番組審議会だより

第517回 番組審議会議事要録

開催日時
2022年9月16日(金) 午後3時
開催場所
山梨県立やまなし地域づくり交流センター   大会議室
委員の出席

委員の総数 8名
出席委員数8名

【出席委員氏名】
今井  久  委員長
大塚 貴司  副委員長
大島わかな  委員
織田久美子  委員
弦間 正仁  委員
斉木 邦彦  委員
藤井 秀樹  委員
堀内 洋子  委員

【放送事業者側出席者】
原田 由起彦  代表取締役社長
金丸 康信   相談役
生山 裕晃   報道部長
番組審議会事務局

番組審議会
審議事項
「スゴろく」(スゴろくニュース)内の終戦特集
対象日 2022年8月12日(金)、15日(月)、16日(火)
    18時15分~18時55分
審議、意見の概要
●空襲で変わり果てた市内の様子を何枚かの写真で紹介していたが、それぞれが現在のどのあたりなのかを知りたかった。

●当たり前であって、当たり前でない「命の尊さ」をこの特集から感じた。多くの人に伝わってほしいと強く願い、これからも密度ある番組構成を期待する。

●戦争体験者が少なくなり、戦争の悲惨さをどのように後世に伝えていくのか、難しい課題だ。

●元号か西暦か統一した方がいいし、もっと言えば1945年(昭和20年)と、両方示したほうが視聴者には親切だ。

●戦争体験者の話に、写真や資料による史実の説明を織り交ぜており、わかりやすい構成だった。

●体験者が当時とウクライナの状況を重ね合わせていたように、ウクライナ侵攻や今も世界で起きている戦争や内紛についても伝えていく必要があるのではないか。

●実際に体験された方の言葉は大変貴重だ。戦中の状況に限らず、戦後どのように生きてきたのか、どのような困難を経て今があるのか、その間太平洋戦争をどのように振り返ってきたのかを聞きたいと思った。

●戦争体験を語ることの意義は、現在、将来の戦争を回避することにつなげることだと思う。将来を担う若者たちと子供たちが戦争を否定することになるような番組構成が必要だ。例えば工夫として、孫に自らの体験を語り聞かせ、孫がどのような反応をするのかという形式でも良かったのではないか。

●甲府空襲があった7月6日には、甲府市役所で一分間の黙とうを行うとともに、防災無線で市内全域にもその趣旨を流しているが、もう少し地域全体が盛り上がるような取り組みが必要だ。報道機関も行政や関係機関と連携しながら、報道機関自らの責務として、後世に伝えていく取り組みを検討してほしい。

●年月が経つにつれて、戦争体験を話せる人が少なくなってくるのは事実で、毎年新しい話というのは難しくなってくる。今のうちにアーカイブ的にたくさんの人に一気に取材をして、できるだけたくさんのお話を丁寧に聞いて記録として残していって、我々も知ることができたらいいと思う。


以上